【おすすめ】不滅のあなたへ 人間として正しく生きることを考えさせられる愛情深い命の話

不滅のあなたへ

もっともっとこの話を人に知ってもらいたい!

 

アニメがNHKにて202108時点で放映中です。

NETFLIXでも見れますので是非見てください。

 

最初は暗い話だなーと思っていたのですがすごく深くて面白いです。

 

何よりも主人公のフシが可愛すぎる一生懸命すぎる!

そして周りの出会った人々の愛に感動します。

 

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不滅のあなたへ 第一話 最後のひとり

 

この辺りさすがNHKのアニメだなと思うのですが

とても内容が深いです。

 

・あらすじ

神様を彷彿させる謎の存在の「観察者」と言われる黒いフードの人物が

刺激を受けた物体やものをコピーできるという能力を持つ球体を生み出して、

地球にはなつ。

その球体が人や獣や物と出会った時に

人間としての感情や振る舞いを獲得していく物語です。

 

この球体は、人間の姿を獲得して不死身という意味の「フシ」という名前になります。人間ならざるフシが、最初は言葉も下の処理も食べ物を捕獲することもできずただ生きて死に、また再生するというだけだったものが、人間に出会って、振る舞いや言葉を覚え、感情を獲得し、どんどん人間らしくなっていくのです。

 

人間と人間社会に触れる中で、ただの球体だったフシが、愛情や恩という人間らしい感情を大事にして、人を守ったり、戦ったり、別れに嘆き悲しんだりする様が、

成長を見ているようでとても面白いです。

一緒にいる人に愛着や愛情を持っていく姿は、

現代ではどこかで軽くされてしまった人の道徳心というものを感じさせます。

 

嘘をついた人を許さない

共に過ごした人を大事にする

人としてやるべき毎日の仕事や決まりごとをちゃんとやる

場の空気や人の心を慮って行動する

噂や評判などより今目の前にある人を大事にする。

痛みは成長の糧。苦しみ抜いた先に人は成長する。

危機に陥ったら自らを顧みず身を挺して人を守る

 

この重たいメッセージを一切の押し付けがましさなくスッと心に入れてくる、

すごい話です。

 

 

当たり前のことなのですが、

NHKらしいとも言えるかなと思います。

 

人間の痛みや感情、身近な人を大事にするという当たり前のこと、などを考えさせられます。

 

www.anime-fumetsunoanatae.com

 

ーーーーーーここからはネタバレしますので注意!ーーーーーー

 

名言がとても多いです。

あげればキリがないので追加していきます。

 

物語全体から感じられる、輝くような素直さと愛情深さ、一生懸命さにすごく心を打たれます。

 

第一話「色んな人に会って色んなことを感じたいんだ。 きっと悪いこともあると思うけど、、それでも僕は世界を知りたいんだ。」

「ここで帰るなんて そんなのかっこ悪くてできるか」

「みんなが生きているかどうかわからないから進むのをやめるってのはもっと愚かだと思うよ。ここで帰ってもまたあの家と一緒に朽ちていくだけだ。 そんなの僕は嫌だ。 みんなと同じ場所にいく。 僕にはこれくらいしかやりたいことがないんだ」

 

主人公の最初の一人目の人間「少年」が南極のような氷の世界にたった一人残されていた。一人でも安全な場所を出て、みんなが行ってしまった楽園を求めて旅たとうとするときのセリフ。

何日も何ヶ月もかかるし何が起こるかわからないがそれでも、世界を知りたいという願望に駆り立てられていることがこの言葉に現れてます。

人は、人間なら、いくら安全でもずっと同じところを何も刺激を与えられず、かつ孤独にいるなんてできないんだということがわかります。

 

 

 

父や母、お世話になった人が必ずしも自分の思ったような人でなかったことに

自分にとって利用される部分があったしても、そんなことどうでもいい

それほど弱くない

 

 

第14話「僕は僕の知ってるピオランを信じる」

ずっと一緒にいた大事なピオランについて、過去を聞いた時のフシのセリフ

人から「10人毒殺した凶悪犯罪者なんだって聞いたぞ 大切な人のことなのに何にも知らないの」と唆されるも、フシは跳ね除ける。

これはとても深いですね。

ネットや人の噂ですぐ人というものを判断しがちな現代人へのアンチテーゼになっている気がします。

リアルに言えますか?

私は私の知ってる・・を信じる というセリフ。

 

第14話「死に時を選んだ人間にお前が心を痛める必要はない」

 

「観察者(黒いやつ)」闘技場で死んだ人や、リーンを守って死んだぐーぐーに対して、守れなかった自分を責めて苦しみまくっているフシに対して伝えた言葉。

闘技場の人も、ぐーぐーも、長生きする聴き方も選べたのに、自ら命を縮める選択をしたことに対して小さな自殺を選んだだけだ。お前が自分を責める必要はないと諭すシーンの言葉

 

第14話「人の死によって心を痛める必要はないが、しかし、痛みは成長を促す。」

悲しみ苦しんでいるフシに対して

 

第14話「いなくなることで誰かが喜ぶならそれは意味を持った死だ」

意味を持った死なんてダメだ つまりどのような大罪人であろうと、社会を守るための、生贄であろうと、死によって正当化されるものなんてあってはいけないという温かい言葉ですね

 

第14話 「パロナのことをおもうなら、あやつのやりたかったことをやれ

求める人のために尽くし、弱気ものを助けろ」

囚われたピオランを助けようと足掻くフシに対して、ピオランが自分を助けることより他にやることがあるだろうと叱咤するセリフ。死んだ人は帰らないが、その意思を引き継ぐことができるという意味

 

第14話「誰かのために命を使う人がいる ピオランはそれを誇り高いと言った。」

人間の中にはそうでない人ももちろんいるが、良き人もいる。

人を助ける行為を誇り高いと表現している。めちゃ道徳心が磨かれますね。

こう生きたいものです。

 

第14話「島民が命をかけているのにお前はなんだ 戦いもしねえ殺しもしねえ

相手の心を踏みにじりやがって 調子乗ってんじゃねえぞ」

「犠牲者あっての優勝者なのに、あんたみたいな不死身にその重みがわかるわけないわよね」

闘技場で人を殺せないが、不死身が故に勝ち残っていくフシに対して、観戦者が文句を言ってくるシーンのなんとモブのセリフ!しかし・・深い!

人は命をかけるから真剣で、かけてなければ真剣ではないという認識の違い。

人間は命を落とすから必死なんですよね。